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296我楽多製作工房週誌

ハラハラ、ヒリヒリ、ヘレヘレ、ホロホロ。



迷ってばかりもいられず、踏ん切りをつけて月曜ついに窯を焚きました。何を迷ったかと言うと、釉薬と、酸化で焚くか還元で焚くか。
 窯をガスから灯油に変えて、焚き方の要領がいま1つも2つも3つもわからない。還元は特に。それでも還元でやっちまった。1150度から先、下手に油量と風量をいじくったらバタっと温度上がらず。ハラハラ、ヒリヒリ。
 温度計と色見本のみで今回もったいないのと手抜きでゼーゲル錐入れず。ドラフトやダンパーあれこれいじくっても遅々として上がらず、やっとのことで1200度位までもっていくも、火の色はかなり白い。慌てて色見本も引っ張り出し損ね、2つも窯の中に落下させる始末。幾つか入れておいたので残りの色見本の状態で、温度計は1220度だったが、これ以上は危険かもと判断して火を止めた。なんとコンマ3で朝8時に火を付けて翌朝5時半まで。もうヘレヘレ。どう考えても時間が掛かりすぎ。無駄に油を燃やしただけだったかも。やっぱりケチりと手抜きはいけません。やはりゼーゲルは不可欠のよう。
 そして蓋を開けてみれば、いつもと同様ホロホロと涙せずにはいられぬような結果でございました。
 島岡達三氏がまだ若いころ、師匠浜田庄治から「若い時は、何でもおやんなさい。年とってからやってたんじゃ人に笑われるから」と指導を受けたというが、若くなくなっちゃったもんはただ笑われるしかありません。
 焼いた物の写真まだ撮ってません。今夜は明日の八王子行きの為早めに寝ないといけませんので、アップは明日木曜から金曜に架けての深夜にかけてで。さすが恥かきたくもなくちょいと迷ってはおりますが、好きで年とったわけじゃなし、もはや笑われてもなんでも開きなおってやって行くしか他手はありませんので、けっして逃げ隠れは致しません、ハイ(^^;)。
 
 
 さて木曜深夜12時過ぎて東京からやっと八郷に帰り着きましたので、恥ずかしながらの写真アップです。なかなかイメージどおりには行きません。絵もちょいと描き込みすぎ、釉の色も黄色すぎたりで品がいまいち。
 加藤唐九郎によると、器体に触るか触れないないところで筆をはしらすのが絵付けのコツだそうで、余り描き過ぎると品がなくなるとのこと。まったくそのとおり、もっと軽快に描くか、むしろ象嵌でいくべきだったかも。
八代目桂文楽ではありませんが「もう一度勉強し直してまいります](^^;)
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by igaigapon | 2006-02-22 22:55 | 我楽多ー陶芸試行錯誤